用語解説

SUS630は、ステンレスの種類の一つで、耐食性と高強度を兼ね備えた機種になります。
Cuを添加することで、析出硬化性をもたせたステンレスです。

溶体化処理後、時効硬化処理を施して高硬度を得るステンレス鋼です。
強さはステンレス鋼のうち最高で、耐食性はオーステナイト系より劣りますが、
マルテンサイト系・フェライト系より良好なステンレス鋼です。

用途としては、シャフト類やタービン部品などに用いられます。

なお、熱処理によって、表面硬度が異なります。

H900:表面硬度40以上
H1025:表面硬度35以上
H1075:表面硬度31以上
H1150:表面硬度28以上

上記のようにJISで定義されています。