Before (改善前)

ステンレス板金加工におけるU字型の曲げ加工に際して、従来はベンダーを使用して3ミリピッチおきに送りながら曲げることで、形状を出しておりました。しかし、このように送り曲げを行った場合、U字曲げの精度にばらつきが出てしまいます。そのため数量が増えれば増えるほど外観品質の差異が顕著に出てしまいます。特に食品機械や医療・医薬機器用途では精度の高い、滑らかな形状のU字型の曲げ加工を行うことが求められることが多くなります。そのため、これらの用途でかつ中ロット~大ロット品になれば、この方法での曲げ加工では対応ができません。

V

After (改善後)

ステンレ板金加工のU字型曲げに関して精度を上げるために、レーザー加工でU字型の曲げ加工が一度で出来るような簡易金型を製作してU字曲げを行います。こうすることで送り曲げとは異なり一度で形状が出せるので、数量が増えても外観のバラつきはなくなることから、品質向上につながります。なお簡易金型の製作費用については、5,000~10,000円程度となっており、イニシャルコストも安いことから、製品コストも大きく上がるということはありません。

POINT(要約)

特に食品機械や医療・医薬機器など高い外観品質が求められる用途において、ステンレス板金のU字型曲げは高い精度が安定して出すことを求められます。通常、U字型曲げは送り曲げで行うことも多いですが、簡易金型を製作して対応するほうが、多少のコストアップにはなるものの安定して高い精度を出すことが可能になります。