Before (改善前)

一口にステンレス材と言っても番手により流通性には大きく差異があります。そのためステンレス板金加工においてコストダウンを実現するポイントとして、設計段階からこの流通性を考慮することも重要になります。例えばSUS440、SUS444などの使用を指定した場合がそれにあたり、参考価格として板厚t1.5mmのものだと380円/㎏となります。これらは市場での流通性に乏しいため、調達コストがかかってしまうためで、この結果として製品コストの上昇を招いてしまいます。

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After (改善後)

製品の仕様上問題がないようであれば、例えばSUS304やSUS430のように、ステンレス材の中でも流通性の高い材料に使用することで調達コストダウンを図ることができます。参考価格として例えば、板厚t1.5mmのSUS304 2Bは370円/㎏、SUS430だと300円/㎏となります。なお板金加工業においてステンレス材の調達の難易度は板金加工業によっても差異が出ますので、ご不明な点等はぜひお気軽にご相談ください。

POINT(要約)

ステンレス板金加工においてコストダウンを実現するには、材料の調達コストにも配慮することがポイントの1つとして挙げられます。この調達コストは市場での流通性とも密接に関連してきますので、SUS440やSUS444のように一般的に流通性に欠けるような鋼板より、SUS304やSUS430のようにポピュラーな番手のものを使用するよう設計しておくことで、製品コスト全体の削減につながります。